ローテーション

ローテーションとは?ルールと遊び方をわかりやすく解説 | ビリヤードのすゝめ
ローテーションのラック

競技ルール 05 Billiards Guide

ローテーションとは?
ルールと遊び方を解説。

ローテーションは日本で古くから親しまれてきた伝統的なポケットビリヤードの競技です。 最小番号球へ最初に当てるルールはナインボールと共通ですが、 ポケットしたボールの番号そのものが得点になる点数制ゲームです。 1球の重みが違う、大逆転も生まれるエキサイティングな種目です。

01使用するボール

  • 手球(白球)1個
  • 1番〜15番の的球 15個

ショットでは常にテーブル上の最小番号球に手球を最初に当てなければなりません。

02得点の仕組み

ポケットしたボールの番号がそのまま得点になります。

1 1点
5 5点
10 10点
15 15点
120 1ラック全球合計点
序盤でリードされていても、高番号ボール1球で大逆転が可能です。1球の重みの差が大きいことが、ローテーション最大の面白さです。

03ゲームの目的

相手より先にあらかじめ決めた規定得点に到達することが目的です。

得点設定の例

120点先取(1ラック勝負)・180点先取・240点先取など、対戦形式や時間に合わせて決めます。

フィリピンでは「61(シックスティワン)」と呼ばれる形式が有名です。1ラック合計120点の半分を超える61点を先に取った方がそのラックの勝者となります。

04ラックの組み方

三角ラックで15個のボールを並べます。各ボールの位置はすべて決まっており、 ブレイクショットで高番号ボールが入りにくい配置になっているのが特徴です。

ローテーションのラック配置
位置ボール備考
頂点(フットスポット)1番必ず固定
その他2〜15番すべて位置が決まっている(任意配置不可)
9ボールや10ボールと異なり、ローテーションはラック内の全ボールの位置が規定されています。

05コールショット

ブレイクショットを除くすべてのショットでコールショットが適用されます。 入れるボールと入れるポケットを宣言してからショットします。

  • コール通りにシュートが成功 → 得点加算・プレー続行
  • コール通りにセーフティが成功 → ターン交代
  • セーフティをコールしたが的球がポケットされた → 的球をフットスポットに戻してターン交代
偶然入ったボールは得点として認められません。宣言と異なるボール・ポケットへ入った場合はターン終了となります。

06ゲームの流れ

  • 1バンキングで先攻・後攻を決める
  • 2先攻プレイヤーがキッチン内からブレイクショット(コールショット不要)
  • 3ファウルなく的球がポケットされた場合はそのままプレー続行
  • 4コールショットで的球をポケットするたびに番号分の得点が加算される
  • 5ミス・セーフティ・ファウルでターン交代
  • 6規定得点に先に到達したプレイヤーが勝利

07プッシュアウト

ブレイクショット直後(ブレイクで的球がポケットされた場合はその続きのショット)に限り、 プレイヤーは「プッシュアウト」を宣言できます。

プッシュアウトのルール

通常のショット義務(最小番号球への先当て、クッション到達)が免除され、手球を任意の位置にショットできます。

プッシュアウト後、プレー権は相手が選択します。そのままプレーするか、元のプレイヤーに戻すかを選べます。

プッシュアウト中に的球がポケットされた場合、的球はフットスポットに戻されます。

082ラック目以降のブレイク権

121点先取以上の対戦では必ず2ラック目以降に進みます。 最後の的球をポケットしたプレイヤーがそのままブレイクショットを行うには、 最後の的球をポケットした後に手球をキッチン内(ヘッドストリングより手前)にコントロールして止めることが条件となります。

キッチン内に止められた場合・止められなかった場合

成功した場合:そのままの手球位置からブレイクショットを行います。

失敗した場合:ターンは相手に移り、相手プレイヤーがキッチン内の任意の位置から次のラックのブレイクショットを行います。

09主なファウル

ファウルが発生すると相手にボールインハンド(テーブル上の好きな場所に手球を置いてプレー)が与えられます。

ファウル内容
ノーヒット最小番号球に手球が当たらなかった
ノークッション最小番号球に当てた後、どのボールもクッションに到達せず、的球もポケットされなかった
スクラッチ手球がポケットに入った
球触りショット以外で手球・的球に身体やキューが触れた
場外ボールがテーブル外へ飛び出した
二度撞き手球をキューで二重に撞いた
両足離しショット時に両足が床から離れていた
ブレイクショット時は手球が1番ボールに当たった後、手球を含む4個以上のボールがクッションに到達しない場合はブレイクファウルとなります。相手プレイヤーは「ラックを組み直して自分がブレイク」「ラックを組み直して相手に再ブレイク」「現状のままプレー続行」の3択から選択できます。

10スリーファウルのペナルティ

同一プレイヤーが連続して3回ファウルを犯した場合、ペナルティが適用されます。

スリーファウル成立時の処理

相手プレイヤーはボールインハンドでプレーを再開します。この際、次に狙うべき最小番号球の位置を「現状のまま」「センタースポット」「フットスポット」の3箇所の中から任意に選択できます。

スリーファウル成立後はファウルの累積がリセットされ、次のショットからファウルなしの状態に戻ります。

11試合の形式・点数ハンデ

ローテーションは「先取得点」で勝敗を決めます。1ラック合計は120点です。

規定得点内容
120点先取1ラック勝負。手軽に楽しめる
180点先取2ラック以上の展開になる標準的な設定
240点先取じっくり実力を競いたい場合に設定される
61点先取(1ラック内)フィリピン発祥の形式。1ラック内で61点先取した方が勝ち

実力差がある対戦では点数ハンデが用いられます。 たとえば「上級者120点・初級者60点」のように目標得点を変えることで対等に近い勝負が生まれます。

点数ハンデは1球ずつの積み重ねで差が縮まるため、接戦になりやすい傾向があります。初めて対戦する際はお互いの経験を確認しながら相談して決めるのが一般的です。