試合に出る勇気、その一歩が全てを変える

試合に出ないと、本当の自分の実力は分からない

練習場で完璧に撞けても、それって本当の実力じゃない。

試合になった途端、いつも通りに撞けない。
手球が思った位置に止まらない。
簡単な球を外す。
そんな経験、皆さんもあるんじゃないでしょうか。

私も何度も味わいました。
あの、心臓がドクドク言って、キューを握る手が微妙に震える感じ。

「なんでこんな簡単な球が入らないんだ」

って、自分にイライラする感じ。

メンタルという名の見えない敵

ビリヤードって本当に残酷なスポーツだと思います。

体をぶつけ合うわけでもない。
走り回るわけでもない。

ただ静かに、球を撞くだけ。

でもだからこそ、心の声が全部プレイに出てしまう。

「ここで外したらヤバい」

って思った瞬間、本当に外すんです。
不思議なくらいに。

世界で戦っているプロが国内大会で落ち着いているのは、才能ではない。
大きな舞台を何度も経験して、あのプレッシャーに慣れている。その事実だけです。

その一歩を踏み出す勇気

試合にエントリーする時の、あの葛藤を私は知っています。

「まだ早いかな」「もっと上手くなってから」「恥ずかしい思いをするかもしれない」—— そんな声が頭の中でぐるぐる回る。

でも、エントリーボタンを押したあなたは、もうすでに特別な存在なんです。
その勇気が、どれだけ尊いものか。
何百時間練習しても、この一歩を踏み出せない人はたくさんいる。

プロと同じ空間で撞ける贅沢

今回の「Yokohama Open2026」には、プロも参加します。

もし対戦できたら?負けるかもしれない。そう、負けるかも知れません。
でもその数ゲームから得られるものって、何ヶ月分の練習よりも価値があるではないでしょうか。

プロのプレッシャーのかけ方、セーフティの選択、ブレイクの音、構えた時の静けさ。

そういうのって、動画で見るのと、目の前のテーブルで体感するのとでは全然違うんです。

たとえ対戦できなくても、同じ会場にいるだけで学べることがあります。
待機中に隣のテーブルでプロが撞いている。
その距離感で観られるなんて、とても贅沢じゃないですか。

彼らがどんな球を選んで、どんな球を避けているのか。
どのタイミングで攻めて、どこで守るのか。
生で観ると、本当に勉強になるはずです。

真剣勝負が人を変える

試合で真剣に戦うって、ビリヤードの上達だけじゃないんですよね。

プレッシャーの中で決断する力。
負けそうな時に踏ん張る力。
冷静さを保つ力。
これって、仕事でもプライベートでも絶対に役立つスキルです。

大事なプレゼンの前、緊張する面接の時、人生の岐路に立った時。
あの試合で感じたプレッシャーを乗り越えた経験が、きっとあなたを支えてくれます。

ビリヤードのテーブルは、人生の縮図みたいなものかもしれません。

試合が終わった後の、あの時間

負けたとしても、試合が終わった後の時間が好きなんです。

自分を圧倒した人、接戦で競り合った人が、勝ち進んでいく姿を観る。

「あいつ、強かったな」

って素直に思える。
同じ目標を持って戦った他の参加者たちと、お酒を飲みながら交わす会話。

「あそこであの球選んだのが悪かったんだよな」
「いや、でもあのセーフティは上手かったよ」

達成感と挫折感が入り混じった、不思議な高揚感。
日常では絶対に味わえない、あの非日常がそこにはあるんです。

そういう時間が、また次の試合に出たいって思わせてくれる。
そしてまた練習場に向かわせてくれる。

2月23日、Yokohama Openで

もうエントリーされた方、ありがとうございます。
あなたの勇気に、心から敬意を表します。

まだ迷っている方、その迷いもよく分かります。
でも、その迷いの中にいるあなたも、すでに何かが動き始めているんだと思います。

試合に出るって決めた時点で、あなたはもう成長している。
結果がどうであれ、その一歩は誰にも否定できない価値があります。

当日、テーブルの向こう側で、あるいは待機席で、あなたとお会いできることを楽しみにしています。
一人ひとりの挑戦を、私たちは本当に尊いものだと思っています。

緊張も、失敗も、全部含めて、あなたの物語です。