Yokohama Open実行委員会
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転生したら手球だった件 第7話「俺が、曲がりきれなかった日」
プロローグ お姉さんが、お兄さんを呼んだ。名字じゃない。俺の知らない、下の名前だった。 ……下の名前、だと。 俺——玉野想(30歳・童貞・万年B級・現在手球)は…
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トロフィーは、この国に残った。——2026 フィリピンオープン。
十月二十四日、マニラ首都圏のケソン市。ショッピングモールの中に組まれた会場で、フィリピンオープンの決勝が撞かれた。 ヨハン・チュア、十一。アントン・ラガ、九。 …
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次の柱まで、歩く。
夕方 長い竿の先に、小さな火がついている。法被を着た人が、それを掲げて、通りを歩いてくる。柱の前で立ち止まり、竿を上へ伸ばす。ガラスの中に、火が移る。竿を下ろし…
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音は、手の届かないところで鳴っていた。
「今年も、来てもらうことにしたから」 母からの電話は、それだけだった。実家の居間には、古いアップライトのピアノがある。小学校の四年から、中学を出るまで習っていた…
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最後の朝だけ、晴れていた。
三日分の写真 旅行の写真が、まだ整理できていない。三日間で、二百枚あまり。 高校のころの友人と四人で、海沿いの町へ行った。何年も前から、いつか行こうと言っていた…
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数えていたのは、落ちたほうだった。
四十七本 四十七本。ティッシュの上に並べて、もう一度、端から数える。やっぱり、四十七本。 シャワーを止めたあと、排水口の網から、指でつまみ上げたものだ。網の上で…
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転生したら手球だった件 第6話「同じシャフトに、撞かれた日」
プロローグ お姉さんが、キューケースのチャックを開けた。ジーッ。 出てきたのは、黒いシャフトだった。木目が、ない。照明を、鈍く返している。 隣で、お兄さんが自分…
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あと少しで、満ちる。
十五夜の月だけを見て、十三夜の月を見ないのは、縁起が悪いとされてきた。それを、片見月と呼ぶのだという。 十三夜は、秋の二度めの月見。旧暦の九月十三日の夜に、栗や…
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七対六は、二度あった。——2026 北陸オープン。
十月十八日、日曜日。JR富山駅、新幹線の改札の前。 第37回 北陸オープン。男子は川端聡、女子は河原千尋が勝った。 一回戦と、決勝 川端聡の、決勝トーナメントの…
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改札の前に、二十四人が立つ。——2026 北陸オープン、決勝の日。
十月十八日、日曜日。JR富山駅、新幹線の改札の前。 昨日、富山と石川の十一のビリヤード場で、二百八十二人が撞いた。一度負けても、まだ終わらない予選だった。今日、…
