関内・伊勢佐木町

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Kannai / Isezakicho

ひとつの門の内と外から始まった、ふたつの街。
生まれ変わりつつある関内の駅前と、昭和から続く伊勢佐木町の商店街、
そして曙町、福富町。横浜のいくつもの時代が、歩いて回れる距離に重なっています。

関内と関外Inside & Outside the Gate

この街の名前は、ひとつの門から始まります。

1859年の開港のあと、開港場への出入りを見張る関門が置かれました。そのひとつ、吉田橋の関門は、1864(文久4)年に吉田町の側へ移されます。門の内側が「関内」、外側が「関外」。いまも使われる二つの呼び名は、このときに生まれました。関門は1871(明治4)年に廃止され、吉田橋のたもとには「吉田橋関門跡」が残っています。

関外の大部分は、江戸時代に吉田勘兵衛が入り海を埋め立てて拓いた吉田新田の土地です。港と役所と商館の関内に対して、関外は、人が暮らし、遊び、飲む街として育ってきました。

関内 生まれ変わる街Kannai

関内牧場戦後の関内

戦後、横浜の中心部は連合国軍に広く接収され、関内も関外も、街の機能のほとんどを失いました。解除が進んだあとも、土地の権利を示すために有刺鉄線で囲まれた空き地には、人の背丈ほどの草が茂ります。人々はそれを「関内牧場」と呼びました。1970年に関内第一ビルが建ち、それで牧場は消えた、と区の歴史は記しています。

新しい関内2026年

いま、関内は大きく変わりつつあります。旧横浜市庁舎の街区には、2026年3月、「BASEGATE横浜関内」が開業しました。オフィスや大学、ライブビューイング、飲食の「スタジアム横バル街」が入る新しい街区です。

村野藤吾が設計した旧市庁舎の行政棟は、取り壊されずに「ザ レガシー」と名づけられ、2026年4月21日、ホテル「OMO7横浜 by 星野リゾート」として開業しました。旧市会棟を飾っていた泰山タイルのレリーフ「海・波・船」の一部は、館内の「継承の道」に移されて残されました。新しい街は、先人が残したものを抱えたまま始まっています。

関内駅の駅前でも、二つの地区の再開発が進んでいます(2029年度の完了予定)。

関外 人の暮らしと、夜の顔Kangai

イセザキ・モール伊勢佐木町

伊勢佐木町の名は、道路をつくる費用を寄付した伊勢屋中村治郎兵衛、佐川儀右衛門、佐々木新五郎の三人の姓から採られたとされます。1874(明治7)年に町が置かれ、1928(昭和3)年には日本で初めての「歩行者天国」を行いました。1978(昭和53)年にいまのイセザキ・モールとなり、1・2丁目は24時間の歩行者専用。130軒以上の店が約400mにわたって並びます。

戦後は商店街の多くが接収され、すべてが返されるまでには15年の月日がかかりました。からくり人形時計は1978年につくられ、2021年に16年ぶりに動きはじめています(10時から21時までの毎正時と30分)。

フォークデュオ「ゆず」は、この街から羽ばたいていきました(横浜市観光情報サイトより)。

曙町あけぼの

1928(昭和3)年に生まれた町です。町名は、明治の『小学唱歌集』にある「春のやよいの あけぼのに」の一節から採られました。隣の弥生町と並んで、ひとつの歌から名をもらった町です。

戦後、接収地と隣りあったこのあたりは、混乱の時代を映すような独特の活気を見せ、やがて歓楽街としての性格も帯びていきました。表通りから一本入ると、いまも、その積み重なった時間の気配が残っています。

福富町ふくとみ

1870(明治3)年、吉田新田の中に家並みが続くようになり、縁起のよい名として「福富」と名づけられました。1928(昭和3)年に東通・仲通・西通の三つの町に分かれています。

戦後の接収は、福富町、吉田町、長者町、若葉町など関外のほぼ全域に及びました。返還のあとは夜の繁華街として知られるようになり、1979年に町の人たちが「福富町通り会」をつくって、街灯を立て、明るい町づくりに取り組んできた街でもあります。

いまの福富町は、「横浜福富町コリアタウン」とも呼ばれる街です。1988年ごろ、ソウルオリンピックのころから、韓国の方が営む店が一気に増えました。年を重ねた日本人の店主が店を貸すようになり、知人の紹介でその場所が受け継がれていったのが始まりといわれます(はまれぽ.com、2014年)。韓国料理の店や食材店が通りに点在し、近年は中国料理の店や食材店も増えて、アジアの街としての顔も見せはじめています(横浜で暮らそう、2022年)。

ハングルの看板が並ぶ通りを歩けば、本場さながらの焼肉や鍋、家庭の味に出会えます。開港のころから、さまざまな国の人とともに街をつくってきた横浜。異なる文化が暮らしの中にそのまま根づいている景色は、中華街と同じく、この港町らしさのひとつです。

そのネオンは、映画やドラマの舞台にも選ばれてきました。『あぶない刑事』では、福富町のグランドキャバレーの外観が、作中の店として使われています(横浜市観光情報サイトのロケ地案内より)。

ゆず 伊勢佐木町あぶない刑事 ロケ地 福富町イセザキ・モールBASEGATE横浜関内

撞くPlay

このエリアのビリヤード場。料金や営業時間は、各店のページでご確認ください。

食べる・飲むEat & Drink

大会協賛 横浜ビール 本店レストラン(UMAYA/YOKOHAMA BEER STAND)

横浜市内で最も長い歴史を持つ地ビール会社の本店。2階がレストラン「UMAYA」、1階が醸造所を併設したビアスタンドです。「アルト」は World Beer Cup 2024 のジャーマンスタイル・アルトビア部門で銀賞を受けています。中区住吉町、JR桜木町駅・みなとみらい線馬車道駅から徒歩5分。はしご酒の一軒目にも。

公式サイト

泊まるStay

横浜市観光協会の公式サイトでは、関内・馬車道・伊勢佐木町のエリアで宿を絞り込めます。BASEGATE横浜関内には、旧市庁舎の建物を生かしたホテル「OMO7横浜 by 星野リゾート」もあります。

となりのエリアNearby