同窓会の前夜だった。
クローゼットを開けて、また閉めた。
何度目かの洗顔をして、また鏡を見た。
久しぶりに会う人たちの顔が、頭に浮かんだ。
あの頃の自分と、今の自分。
そのギャップを、誰かに気づかれたくなかった。
高い化粧水をいつもより丁寧に塗った。
でも、なんとなく物足りなかった。
外から足すだけで、本当に足りているのだろうか。
細胞に、体力がある
肌は、細胞が作っています。
その細胞の中に「ミトコンドリア」と呼ばれる小さな器官があります。
エネルギーを生み出す、いわば細胞の発電所のような存在です。
加齢や紫外線、慢性的なストレスによって、この発電所の働きが落ちていくと考えられています。
エネルギーが足りなくなった細胞は、肌の生まれ変わりが滞りやすくなる。
どんなに良いスキンケアを重ねても、細胞自体に体力がなければ、その力を活かしきれない。
外から補うことと、内側の体力を整えること。
その両方が揃ったとき、肌は健やかな状態を保ちやすくなるのかもしれない。
運動が、細胞を動かす
運動をすると、細胞のエネルギーが一時的に消費されます。
すると細胞が「このままでは足りない」と感じ、ミトコンドリアの数を増やし、質を高めようとする反応が起きると考えられています。
さらに、体を動かすことで筋肉から「MOTS-c」と呼ばれる天然のペプチドが分泌されることもわかってきました。
このペプチドには、細胞の修復や代謝に関わる可能性が示されており、肌との関連についても研究が進められています。
スキンケアが外から肌を整えるものだとしたら、運動は内側から細胞の働きを支えてくれるのかもしれない。
四條畷学園大学などの研究グループによる2024年のレビューでは、運動が皮膚の老化に関わる生理機能へ良い影響を与える可能性が報告されています。
ポイントは「少し息が上がるくらい」の負荷をかけること。 激しすぎなくていい。
のんびりしすぎても、効果は出にくい。
台の周りを歩き、構えて、撞いて、また歩く——人によっては、そんな穏やかな運動が心地よい刺激になるかもしれません。
同窓会の夜のこと
2次会は、ビリヤードだった。
久しぶりに会う友人たちと、笑いながら球を撞いた。
外れて悔しがる顔。
入って喜ぶ声。
台の周りを何度も歩いて、気づくと少し汗ばんでいた。
店を出ると、夜風が気持ちよかった。
火照った頬に、ひんやりとした空気が触れた。
運動しに来たわけじゃなかった。
美容のためでもなかった。
ただ、楽しい夜だった。
翌朝、いつもより早く目が覚めた。
なんとなく、身体が軽かった。
外から塗ることは、きっとこれからも続ける。
でも、動くことも。
笑うことも。
誰かと過ごすことも。
もしかしたら、肌を育てる大切な時間なのかもしれない。
次の美容習慣、ビリヤードにしてみませんか。
👉 美容液の前に、歩く。
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