ビリヤードのすゝめ
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すべてが、繋がる瞬間。——推理小説と、ビリヤードの話。
雨の降る夜だった。 ソファに座り、ページをめくる手が、止まらない。 探偵が、容疑者たちを一人ずつ見渡す。 古びた洋館の応接間、暖炉の火が揺れている。 さっきの何…
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上達すると、人は少し自由になる。——世界の解像度が上がる話。
ブラジルに、逆転で負けた。 後半アディショナルタイム、5分。 あと少しだった。 画面の前で、声が出なかった。 悔しかった。 悔しさの、質が変わった ドーハの悲劇…
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まだ誰にも知られていなかった夜。
1972年、京都のライブハウス。 客は数えるほどしかいなかった。 照明は暗く、煙草の煙が漂っていた。 誰も彼らの名前を知らなかった。 それでも西村入道は、腹の底…
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時計の針は、戻せるのかもしれない。——リバースエイジングの話。
休日の夜だった。 TVでニュースを流しながら、雑誌をめくっていた。 特に何かを調べようとしていたわけじゃない。 ページをめくると、見慣れない言葉があった。 「リ…
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塗るだけじゃ、足りなかった。——細胞の話をしよう。
同窓会の前夜だった。 クローゼットを開けて、また閉めた。 何度目かの洗顔をして、また鏡を見た。 久しぶりに会う人たちの顔が、頭に浮かんだ。 あの頃の自分と、今の…
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二人でいるのに、スマホを見なかった。——ある夜のこと。
予約したレストランまで、少し時間があった。 「どうする?」と聞いたら、「なんか入ろうか」と言った。 気づいたら、ビリヤード場の扉を開けていた。 ビリヤード場の扉…
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久しぶりに、ひとつのことだけ考えていた。
気づいたら、またスマホを見ていた。 特に見たいものがあったわけじゃない。 ただ、手が動いていた。 通知が来る。返す。また来る。 動画を開く。1.5倍速で観る。 …
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数字は、感動を減らすものではない。——スポーツを観るということ。
深夜、テレビの前にいた。 試合は終盤。 息をするのも忘れていた。 ゴールが決まった瞬間、声が出た。 翌日、解説を見返す。 「このシュートのxGは0.08でした。…
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何かに夢中になることの、本当の価値。
子供の頃、時間を忘れて何かに没頭した記憶があります。 気づいたら夕方になっていた。 お腹が空いていることにも気づかなかった。 親に呼ばれるまで、その世界から出た…
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4月には知らなかったこと。
4月、スーツが新しかった。 通勤電車の中で、少し背筋を伸ばしていた。 社会人になった自分が、まだ少し誇らしかった。 あれから2ヶ月が経った。 6月の、正直な気持…
