休日の夜だった。
TVでニュースを流しながら、雑誌をめくっていた。
特に何かを調べようとしていたわけじゃない。
ページをめくると、見慣れない言葉があった。
「リバースエイジング」。
老化に抗うのではなく、若返らせる——と書いてあった。
最初は、眉唾に思った。
でも読み進めるうちに、科学の話だとわかった。
雑誌を置いて、韓国ドラマを見ながらパックを貼った。
シートの冷たさが、頬に触れた。
ドラマの主人公の肌が、やけに綺麗だった。
アンチエイジングの、その先へ
美容の世界は、少しずつ変わっていく。
かつての主流は「アンチエイジング」——老化のスピードを遅らせること。
シワを深くさせない。
現状を維持する。
それが次第に「ウェルエイジング」へ移り変わった。
年齢を否定せず、健康的に年齢を重ねる思想。
そして今、もう一段進んだ概念が注目されています。
「リバースエイジング」——時計の針を遅らせるだけではなく、一部の老化指標を若い状態へ近づけようとする考え方です。
老化は、一方向に進むだけの現象ではないのかもしれない。
少なくとも科学は、そう問い始めています。
👉 若々しくあり続けるために。——ビリヤードという、新しいアンチエイジング習慣。
細胞に、指示を出す
前回の記事で、ミトコンドリアという細胞の発電所の話をしました。
発電所が元気になると、細胞はエネルギーを取り戻す。
そこに加えて、もう一つの仕組みがあります。
「ペプチド」と呼ばれる成分です。
ペプチドは、細胞への伝言のような役割を担っています。
コラーゲンの産生や組織の修復などを促す情報を届ける。
どれだけ良い発電所があっても、指示がなければ動けない。
ミトコンドリアが体力を整え、ペプチドが指示を出す。
その両方が揃ったとき、細胞は本来の仕事をしやすくなると考えられています。
内側からのアプローチ
ここで、前回の話と繋がります。
運動と「MOTS-c」と呼ばれる天然のペプチドとの関係が注目されています。
高価なスキンケアが外から細胞へ働きかけるとしたら、運動は内側から別の経路で細胞の働きを支えてくれる可能性がある。
しかも運動は、ミトコンドリアの働きに影響を与えながら、天然のペプチドの産生にも関わる可能性がある。
外側と内側、二つのアプローチが同時に動く。
こうした背景から、運動はリバースエイジングの分野でも改めて注目を集めています。
ある晩のこと
先日の同窓会が、なんとなく頭に残っていた。
あの2次会のビリヤードが、楽しかった。
仕事終わり、駅からの帰り道に、ビリヤード場の明かりが見えた。
少し迷って、引き戸を開けた。
一人だったけど、別に構わなかった。
一人で入るのは、初めてだった。
少し気恥ずかしかった。
でも、誰も気にしていなかった。
それぞれが自分のテーブルに向かっていた。
自分のペースで、静かに。
気づいたら、自分も同じようになっていた。
いつの間にか、次の一球のことしか考えていなかった。
ふと時計を見ると、もう1時間が過ぎていた。
家に帰って、洗顔をした。
鏡を見た。
なんとなく、顔に血色が戻っている気がした。
気のせいかもしれない。
でも、気のせいだとも思えなかった。
外から整えることも。
内側から育てることも。
今日という一日が、未来の肌を少しずつ作っている。
鏡の中の自分は、一日で若返ったわけじゃない。
それでも、時計の針は今日も少しだけ巻き戻っていたのかもしれない。
次の美容習慣、ビリヤードにしてみませんか。
👉 美容液の前に、歩く。——肌と運動の話。
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