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十月十八日、日曜日。
JR富山駅、新幹線の改札の前。
昨日、富山と石川の十一のビリヤード場で、二百八十二人が撞いた。
一度負けても、まだ終わらない予選だった。
今日、改札の前の台に向かうのは、二十四人。
男子が十六人、女子が八人。
ここから先は、一度負けたら、そこで終わる。
男子、十六人
杉山功起と、小川徳郎。
川端聡と、飯間智也。
土方隼斗と、吉岡正登。
木原弘貴と、赤狩山幸男。
菅原利幸と、神箸渓心。
野崎和彦と、北谷好宏。
羅立文と、竹中寛。
稲川雄一と、山川英樹。
北谷好宏は、昨年この大会を制した。
十二年ぶりの、二度目の優勝だった。
その決勝の相手が、羅立文。
小川徳郎は、一週間前、グランプリイーストの第5戦で、ツアー初めての優勝を手にしている。
稲川雄一は、十月のはじめに、グランプリウェストの第5戦を制した。
女子、八人
青木知枝と、小西さみあ。
村松さくらと、河原千尋。
奥田玲生と、曽根恭子。
夕川景子と、平口結貴。
小西さみあは、二年前、この大会で北陸の初優勝を手にした。
河原千尋は、この秋、バリ島の女子9ボール世界選手権で、ベスト4まで勝ち上がっている。
前の夜の、改札の前
十七日の夜、改札の前では、遅くまで設営が続いていた。
台のまわりで、かがみこんで手を動かす人がいる。
ラシャの上には、ラックの位置の印。
テントの中には、ノートパソコンとプリンター、いくつものモニター。
机の上には、「TIME OUT」の札。
足もとには、配信のための機材の鞄が積まれている。


正面の幕には「第37回 北陸オープン ビリヤード大会」。
その上に、立山の絵の「TOYAMA CITY」が掛かっている。

台のラシャは、灰色。
サイドポケットの口に、1番と2番。
二つで、口がふさがる。

コーナーポケットも、二つで、ふさがる。

今日、二十四人が撞く台は、前の夜に、こうして整えられていた。
選手が、ただ一球に向き合えるように。
三十七回の北陸オープンにも、毎年、こうした夜があったのだろう。
改札を抜けた先で
日曜日の試合は、JPBAのYouTubeで配信される予定だ。
富山まで行けなくても、同じ一球を、画面の向こうから見られる。
会場では、親子でビリヤードに触れる会も開かれる。
ハウストーナメントで、決勝の朝を迎えたことのある人もいるだろう。
台の上には、まだ何も置かれていない。
ラックを組む音だけが、先に聞こえてくる。
新幹線を降りた人が、改札を抜ける。
その先で、最初のラックが組まれる。
乾いた音が、コンコースに響く。
ブレイクの音。
キャリーケースを引いていた誰かが、足を止める。
ルールは、たぶん知らない。
それでも、散っていく球の行方を、目で追っている。
気づけば、次の一球を待っている。
出典
- 第37回 北陸オープン 公式サイト https://hokuriku-open-billiards.com/
- 2026 北陸オープン【公式】トーナメント表(決勝T・JR富山駅特設) https://billi-walker.jp/jpba/hokurikuopen/2026/draws
- On the hill!「2026 北陸オープン:10月17~18日(土日)開催【組合せUP】」 https://www.onthehill.jp/archives/107794
- On the hill!「2025 北陸オープン:栗林美幸、10年ぶり3勝目!北谷好宏、12年ぶり2勝目!」 https://www.onthehill.jp/archives/95048
- On the hill!「2026 グランプリイースト第5戦:小川徳郎、グランプリ初優勝!」 https://www.onthehill.jp/archives/108105
- On the hill!「2026 グランプリウェスト第5戦:優勝は稲川雄一!」 https://www.onthehill.jp/archives/107904
- On the hill!「2026 女子9ボール世界選手権:周婕妤、2度目の優勝!」 https://www.onthehill.jp/archives/108721
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